進め方の概要
一般に、もめごとの多くはお互いのコミュニケーション不足による部分が多いのです。最近では、隣に住んできる人のことでも良く知らない場合も増えてきています。そんなときに、ちょっと気に入らないことなどがあると揉め事に発展しがちなのです。実はお互い様であったり、少し注意をすれば防げること、単なる誤解の基づくことの場合も、結構あるのです。ただ、お互いに良く知らないがゆえに、勝手な妄想により対立が激化してしまうのです。
一つ実例を挙げます。Aさんは賃貸マンションに住んでいましたが、ある日近所の住人らしい人(Bさんとします)が警察官を引き連れてやってきました。Bさんが言うには、「Aさんの家から毎晩遅くにエアコンの音が聞こえてきてうるさくて眠れない。文句をいったら何されるか分からないので警察官を連れてきた。」ということでした。しかしAさんはこの時期にエアコンを使っていません。いきなり警察まで連れてきて犯人扱いかと怒り心頭です。その後もしばらく押し問答が続きました。
実は、Aさんは湯沸かし器を使っていたのですが、装置は家の外(Bさんの家の敷地のすぐ近く)にあり、それに文句を言っていたのです。Aさんは風呂に入るときに湯沸かし器を使うだけなので、音がどの程度なのかは知りませんでした。さらに後日談がありまして、念のため管理会社の人に湯沸かし器を見てもらったところ、整備不良から余計に大きな音がしていたことがわかりました。本件は、湯沸かし器を修理して一件落着でしたが、コミュニケーションが取れていれば、もっと穏便に解決したかもしれません。例えばこんな感じに。
B「いやぁAさん。最近○時ごろに大きな音がするんだけど、エアコン使っているの。」
A「いえ、使ってませんけど。○時ごろですか。ちょうどお風呂に入っていた時間ですね。ひょっとすると湯沸かし器の音かもしれないですね。」
B「湯沸かし器ですか。でもちょっと音が大きすぎると思いますよ。」
A「そうですか。一度管理会社に見てもらいます。」
コミュニケーションが取れれば、こんな感じで済んだ話だったのかもしれません。しかし見ず知らずの間柄でそれを求めるのは困難でしょう。そこで第三者的立場の人間が間に入ることにより、お互いの対話を促進するように計らいます。
進め方
対応は場合によって最適な方法を考えますが、概ね以下の手順を想定しています。
・まずは、貴方のお考えをお聞かせください。
・次に、相手方のお考えを聞く機会を設けさせて頂きます。
・可能であればお互いの対話の機会を設けさせて頂きます。
・ご希望があれば、認証を受けている調停機関をご紹介いたします。
相談に際して、まずご用意頂きたいもの
・特にございませんが、今までの経緯が分かるようなものがあればご用意ください。
スケジュール感
・最初の話し合いの際に相談させて頂きます。
費用のご説明
・原則として費用はいただきません。
・実費が発生した場合(郵送費、交通費等)、その分のみ請求させて頂く場合がございます。
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